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2008年1月15日 (火)

本明川 ~ 田舎の風景②

田舎の風景第2弾は、諫早の中心を流れる「本明川」です。

その前にまず川についての基礎知識から。

皆さんよく「一級河川 ○○川」という言葉をよく耳にしますよね。
日本の河川は、国土交通省および政令によって区分されているわけですが、この区分には一級水系、二級水系といった「水系」という言い方と、一級河川、二級河川といった「河川」という言い方があるのをご存知ですか?

まず、「水系」から。
一級水系とは、国土保全上あるいは国民経済上特に重要として、国土交通大臣により指定されたものを指します。
これは「河川法」という法律の第4条に基づき指定されており、現在日本全国で109の水系が指定されています。

意外と少ないと思った方が多いのではないでしょうか?
実は水系というのは本流、支流に加えそれに係る湖やダム等まで含まれます。
例えば、利根川水系というと、利根川だけでなく、渡良瀬川、小貝川、鬼怒川、江戸川といった50以上の河川、中禅寺湖や霞ケ浦、印旛沼、手賀沼といった20以上の湖、それと60以上のダムや用水路までが含まれるのです。

そして、一級水系に含まれるこれらの河川は、全てというか自動的に「一級河川」となります。
つまり、利根川水系の中には50以上の一級河川が存在することになります。

二級水系は、一級水系以外の水系のうち重要なものについて、都道府県知事により指定されたものを指します。
これも同じく「河川法」の第5条に基づき指定されるもので、現在日本全国に約2700程あります。

この一級水系、二級水系に属さない河川は、普通河川、準用河川と呼ばれるわけですが、この説明については省略します。
本題に入れなくなってしまいますので...

ここからが本題です。

先ほど言った、109の一級水系のうち最も短いものが「本明川」なのです。
日本一ショボい一級河川とでも言いましょうか。
しかも、長崎県では唯一の一級水系なのです。

Photo

総延長たったの21km、日本一長い信濃川が361kmなので、約17分の1しかありません。
本明川より長い二級水系もたくさんあります。

なぜ本明川が一級水系に指定されたかは定かではないけれど、僕が思うに大きな理由は二つあると思います。

第一は過去に大きな水害があったということ、前回の記事にも書きましたが、昭和32年7月に起こった「諫早大水害」です。
この事故は、死者494名、行方不明者45名、負傷者1476名、家屋の全壊、流出727戸、床上浸水2734戸という大惨事だったそうで、今でも諫早では当時の話をよく耳にします。
ちなみに昨年(2007年)がちょうど災害発生から50年だったそうで、地元諫早では防災フォーラムや川の清掃大会等いろんなイベントが行われたそうです。

第二は、この本明川が流れ込む海が諫早湾(有明海)だということ。
そうです。数年前、諫早湾干拓事業の話題が全国ニュースでとりあげられた、その海に流れ込む川がこの本明川なのです。
干拓事業は今でも着々と進められていますが、有明海周辺の環境変化も相変わらず進んでいるようです。

つまり、安心安全的にも経済的にも非常に重要な意味を持つ「本明川」は、当然一級水系に指定されるべき河川なのです。

最後に、諫早の水はとてもおいしいと思います。
本明川の源流でもある多良岳の伏流水が、この本明川に流れ込んでいるからなのでしょう。

(下の写真の川が本明川、奥の山が多良岳です)

Photo_2

田舎の自慢、「本明川」の話でした。

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