下鴨神社
先日、何年ぶりか、いや十何年ぶりかも、ってくらい久しぶりに京都へ行く機会がありました。
そして以前から京都へ行った際には是非行きたい場所がありました。
その場所とは、金閣寺でも銀閣寺でもなく、清水寺でも京都御所でもありません。
僕が行きたかった場所とは、『下鴨神社』です。
理由は2つあります。
1つめは、神社のうち世界遺産に登録されている貴重な神社ということ。
ちなみに世界遺産に登録されている神社は、この他にも上賀茂神社(京都)、宇治上神社(京都)、春日大社(奈良)、厳島神社(広島)等があります。
いずれも是非訪れてみたい場所です。
2つめは、前回鹿島神宮に行った際、大きなみたらし団子を食べたんですが、そのみたらし団子の発祥の地がこの下鴨神社なんです。
今回は出張の合間で立ち寄ったことでもあり、それほど時間もとれなかったので、東京から新幹線で京都へ着くとバスに乗って下鴨神社へ直行しました。
地下鉄でも行けないことはないんですが、京都を巡るならやっぱバスですよね。
地下鉄に比べて時間はかかるかも知れませんが、地下を移動するのはもったいないと思いません?
その点、バスなら京都のいろんな町並みを見ながら目的地へ行けるというのもひとつの楽しみだと思うんです。
それに、1日乗車券を買えば500円で乗り放題というのも魅力です。
下鴨神社へ行くには、京都市バス205系統(市内循環)内回りに乗ります。
バスは京都駅前から塩小路通りを東へ進み、河原町通りとの交差点を左折するとあとはまっすぐ北上します。
途中、京都の一番の繁華街である四条河原町交差点付近、京都市役所、そして今出川の何やら懐かしい商店街を左手に見ながら、葵橋(鴨川に架かる橋)を渡ると右手に見えてくるのが下鴨神社がある「糺の森(ただすのもり)」です。
下鴨神社前というバス停もあるんですが、正しい順路で下鴨神社へ行くのであれば、「新葵橋」もしくはその1つ手前の「葵橋西詰」で降りるのがいいと思います。
今回僕はそれを知らずに「下鴨神社前」で降りてしまったために、逆の順路で行くことになってしまいました。
通常は糺の森の南側入口からスタートしてOKだと思うのですが、実はそこからさらに南へちょっと行ったところに最初の鳥居があるんです。
赤い鳥居に「賀茂御祖神社」と書かれた石碑。
実は下鴨神社の正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」というのです。
また、この下鴨神社に対し、鴨川の上流には「上賀茂神社」があるのですが、こちらの別名は「賀茂別雷神社」。
つまり、上賀茂神社と下鴨神社は兄弟のような関係で(実際は兄弟でなく親子関係なんですが...)、この2つを総称して「賀茂神社」、「賀茂社」などという言い方をします。
そして、賀茂社すなわちこの2社をして山城国一之宮と呼ばれています。
ちなみに「山城国」とは京都地方の昔の呼び名。
「一之宮」とは、その国(地域)の中で最も社格の高い神社のことですので、下鴨神社は京都において最も格式と由緒のある神社だと言えます。
神社の記録によると、平安京を造営するにあたり、この下鴨神社にて成功祈願の祈祷が行われたとあるそうです。
下鴨神社に祭られている御祭神は2人、じゃなくて神様だから2神です。
この2神を祀るため、下鴨神社の本殿は東西2つあるんです。
まずは、「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」。
相変わらず神様の名前は難しいですよね。早口言葉みたい。
古代の京都を拓かれたと言われていて、京都の守護神として祀られています。
神話によると、神武天皇が国を平定するために東征した際、この賀茂建角身命が八咫烏(やたがらす)に化身して先導したとあるそうです。
ん? 八咫烏っていうと、そう、サッカー日本代表のシンボルマークじゃないですか。
日本サッカーの守り神、八咫烏の起源はここ下鴨神社にあったんですね。
もう一人、じゃなくて1神は「玉依媛命(たまよりひめのみこと)」。
前述の賀茂建角身命の子で、「山城国風土記」によると、鴨川で禊をしている際、上流より流れてきた丹塗の矢を拾ったところそれが美しい男神になり、その神と結婚して生まれた子供が「賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)」、すなわち上賀茂神社の御祭神なんだそうです。
なので、上賀茂神社と下鴨神社は親子関係と言えるのです。
また、日本書紀などによるとこの女神は海神の子で、神武天皇のお母さんであると伝えられているようです。
と、このように下鴨神社は単に世界遺産であるだけでなく、格式の高い由緒ある神社だということがわかりましたよね。
次回は、糺の森の入口から表参道を通り、本殿までの道のりをレポートしたいと思います。
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