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2010年3月 3日 (水)

市ヶ谷記念館 ~ 後編

~前編のつづき~

玉座にまつわる大講堂の秘密。。。

それは、大講堂の2階席から全体を見渡すとよくわかります。

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玉座がとても遠くに見えませんか?
2枚前の写真は玉座の前のステージから全体を撮った写真、
一方この写真は2階席から全体を撮った写真です。

実はこの大講堂は、玉座の数メートル後ろが頂点となるよう、天井と壁、そして床までがだんだん狭くなるよう造られているんです。

さらに、天皇陛下が玉座の真中に座った場合、先ほどの頂点の数メートル前に位置するため、陛下自身はとても大きく見えてしまう錯覚を起こすのだそうです。

つまり、この講堂は天皇陛下の存在を絶大なものに見せるため、とても緻密な計算が施されていたんです。

余談ですが、この大講堂は戦後行われた「東京裁判」の会場としても使われたそうです。
そのときの写真なんかも数点展示されていましたよ。

さて、大講堂の見学が終わり、2階に上がるとまず「旧陸軍大臣室」があります。

この部屋は東部方面総監部時代は総監の執務室だったんですが、実は僕は若かりし頃に2回ほど入ったことがありました。
なので、ちょっと懐かしい感覚が甦りました。
(ような気がしました)

また、この部屋には取り壊される前の市ヶ谷駐屯地1番館の建物が模型として再現されていました。

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前庭の植え込みや中庭まで忠実に再現されています。結構リアル!

この部屋には、三島由紀夫が自殺した当時、部屋の中で乱闘が起こった際の刀の傷跡なんかも確認することができました。

最後の部屋は、「旧便殿の間」

これはどんな部屋かというと、旧士官学校時代、天皇陛下の休憩場所として使われていた場所だったんです。
なので、見るからに気品を感じさせる内装が施されていました。

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この部屋の特徴はまだあります。

それは夏の暑さや冬の寒さを凌ぐための工夫でした。

冬の寒さを凌ぐための設備は、「暖炉」です。

一方、夏の暑さを凌ぐための工夫は。。。それはこちらの写真。

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ちょっと分かりにくいかもしれませんが、窓の上、両サイドに空気の吹きだし口があるのに気付きませんか?

まさしくコレ、送風口なんです。
しかも、夏には涼しい風がこの送風口から出てくるんです。
その仕組みはというと,,,

涼しい風は、この建物の地下から柱や壁を通ってここまで運ばれ、部屋を涼しくするんだそうです。

暑くてどうしようもない日などは、地下に氷を蓄え、そこで冷やした空気をここまで運んでくれるんだとか...
今みたいにエアコンがない時代の工夫が凝らされていたんです。

すばらしい建物だったんですね、「市ヶ谷駐屯地1号館」。

なお、防衛省では1日に2回、「市ヶ谷台ツアー」として防衛省の見学ができます。

このツアーには、今まで話した市ヶ谷記念館見学も含まれていますので、興味のある方はいかがですか?

市ヶ谷台ツアーの案内 : こちらをどうぞ

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