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2011年1月14日 (金)

長崎を“さるく”③ ~ 長崎歴史文化博物館(後編)

前回に引き続き、長崎歴史文化博物館のレポートをお届けします。

長崎奉行所、岩崎弥太郎展に続き、最後にやってきたのは常設展示の歴史文化展示ゾーン。

ここでは、主に江戸時代から現在まで長崎がどのようにして発展してきたのか、海外の技術や学問、文化がどのようにして広まっていったのか、長崎と関わりのある人物とは等、長崎にまつわる歴史と文化をテーマごとに展示、解説しています。

全体的に薄暗い空間、かつフラッシュ撮影は禁止されていたので、コンパクトカメラではなかなかいい写真は撮れませんでした。

いずれにしても、総計48,000点という膨大な資料が保存されていて、展示されているのはその一部だとしてもかなり見ごたえがあります。

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こちらは、「長崎くんち」の出し物のひとつ、「傘鉾」です。

ここで長崎くんちの説明を簡単にします。

地元の人たちからは「おくんち」と呼ばれていて、「精霊(しょうろう)流し」と並んで長崎を代表するお祭りです。
10月7、8、9日の3日間にわたって行われ、最終日の9日が「くんち」の語源とも言われています。

おくんちの出し物は長崎市内に古くからある59の町が担当していて、「踊町(おどりちょう」と呼ばれます。
その年に披露される出し物は7つ前後であるため、ひとつの町の出し物は約7年に一度しか回ってこないことになります。

各踊町が担当する出し物は決まっています。
例えば、有名な蛇踊は籠町、諏訪町、筑後町、五嶋町の4町が担当で、他の踊町はやりません。
なので、蛇踊は毎年見られる訳ではないのです。

僕が大好きな、「コッコデショ」樺島町の出し物で他の踊町にはありません。
なので7年に一度しか見ることができないということになります。
ちょうど今年がその年に当たるようなので、チャンスです。

先程の写真に合った「傘鉾」は、各踊町それぞれにある出し物で、上にある飾り物の下には一人で担ぐための太い棒がついています。
いわゆるプラカードのようなものだと思ってください。
地元の人は、傘鉾の飾りを見て、今年はあの町とこの町が出てくるんだって分かるんです。
僕は分かりませんけど。。。

僕が学生だった頃、おくんちが始まる前夜から諏訪神社に集合、場所取りを兼ねてみんなで騒いでました。
夜通しで酒を飲んだりして騒ぐのですが、一度蛇踊が来てくれた記憶があります。
通称「裏くんち」と呼ばれ、これはこれで地元の恒例行事だったんですが、現在は禁止されているようです。

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話題を元に戻して、博物館の中には上の写真のように長崎の暮らしを再現しているコーナーもありました。

今回は正月ということで、長崎の正月料理を展示してありました。

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こちらは長崎の工芸文化を紹介するコーナーです。

長崎には陶磁器、ガラス細工、べっ甲細工等、たくさんの工芸文化があります。
どれも綺麗で美しく、中にはとても手の込んだものもあります。

長崎でこれらが発展したのには、江戸時代唯一の海外玄関口だった長崎ならではの理由があります。

それは、海外からの技術がまずこの長崎に入ってきたということ、
そして、これらの工芸品は輸出のためのものだったということ、の2つです。

とても精巧で美しい日本の工芸品は欧米でとても人気が高かったそうです。

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そして、それらとともに海外からはたくさんの先進技術や学問が入ってきました。
医学、海洋学、天文学をはじめ、海外の文学、文化が入ってきたのです。

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こちらはそのうちのひとつ、写真です。
日本の写真術の創始者と言われる人物、「上野彦馬」です。

龍馬伝では情報番組などでお馴染みの「テリー伊藤」さんが演じていましたよね。
あの有名な坂本龍馬の立ち姿を撮影した人です。

上野彦馬は長崎の人、父親は肖像画を描く絵師で、最初にカメラに触れた日本人だとも言われています。
江戸時代末期の1862年に長崎で「上野撮影局」を開設、ビジネスして写真活動を行った最初の人物でもあります。

彼は明治に入ってからも写真家としての活動を続け、西南戦争では従軍し戦跡を撮影したそうです。
これっていわゆる「戦場カメラマン」じゃないですか?

ということは上野彦馬も喋りが遅かったのでしょうか?

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博物館のまわりには、伝統工芸を体験できる工房やレストラン「銀嶺」などもあります。

入場料は決して安いとは言えませんが、非常に内容の濃い時間を過ごすことができました。
長崎の歴史と文化に触れてみたい方には是非お薦めのスポットです。

さて、長崎歴史文化博物館を後にした僕は、次に亀山社中へと向かいます。

この続きは次回をお楽しみに。

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