カテゴリー「旅行・地域」の168件の記事

2014年11月 8日 (土)

ロンドンを「さるく」④ ~ バッキンガム宮殿

(その③のつづき)

前回は、「ザ・マル」というバッキンガム宮殿とトラファルガー広場を結ぶ直線道路のほぼ中間地点に出たところまででした。

そして、ここからはバッキンガム宮殿に向かってザ・マルを「さるいて」行きます。

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だんだんと目の前の建物が大きくなってきました。
と同時に、観光客の数もどんどん増えてきました。

もうバッキンガム宮殿は目の前です。

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しかし、この角度から見ると手前に立つ金色の鮮やかな像の方が目立ってますよね。

この像についてちょっと調べて見ましょう。
これは、「ヴィクトリア女王記念碑」というものだそうです。

金色に光っている以外の部分は大理石でできていて、実はこの大理石部分の正面から見て中央に座っているお方がヴィクトリア女王。

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では、上に乗っかってる金色の像は誰なのかというと、これは勝利の女神なんだとか。
そう言われると、確かに背中に羽根が付いてるし、これは人間じゃなかったんですね。

ちなみに、ヴィクトリア女王は、1837年6月から1901年1月まで在位した、英国史上最も輝かしい時代の女王と言われたそうです。
有名な言葉、 「君臨すれども統治せず」の理念によって議会制民主主義を貫き、イギリ ス帝国を繁栄させました。
いわゆるヴィクトリア朝と呼ばれた時代で、政治・経済のみならず、文化・技術面でも輝かしい成果を上げた時代だったと言われています。

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こちらが真正面から見た宮殿です。
重厚な門構えに圧倒されます。

普段はこうして一般には閉ざされているんですが、8月から9月にかけて女王がスコットランドに滞在されている期間、バッキンガム宮殿の公式諸間19室が一般に公開されるのだとか。
その時期に当たった方、是非中を見学してみてはどうでしょう。

さて、この後バッキンガム宮殿を背に、セント・ジェームズ・パークへと入って行きます。

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ザ・マルの南側に広がるこの公園は、ロンドンで最も古い公園です。
広い公園のいたるところに鳥たちが住んでいて、僕が面白いなと感じたのは、たくさんの種類の鳥たちが喧嘩することなく仲良く同居しているってこと。
アヒル、ガチョウ、ハト、そしてカラスまで、同じ一画に何事もないように佇んでいるのは、ある意味不思議な光景に映りました。

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また、鳥たちに交じって小動物たちもいました。
最初よくわからなかったんですが、何か鳥とは違った動きをしている物体を発見。

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近づいて見ると、かわいいリスでした。
人間慣れしているのか、かなり近づいても逃げることはありません。
エサやりもOKみたいで、パンやピーナッツ等を差し出すと普通に膝の上とかに乗ってくるみたいですよ。

さて、この後はセント・ジェームズ・パークを横断してウェストミンスター方面へさるいていくのですが、いくつか撮影した写真をお届けしながら進んで行きます。

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公園の中程で見つけた、ハリーポッターの映画にでも出てきそうな、何やら怪しそうな木。
この木の下に入ると襲われそうな気がしました。

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先程見てきたバッキンガム宮殿。
湖越しに見るとまた違う趣を感じます。

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ほぼ同じ位置から真逆の方向を眺めるとこのような景色が楽しめます。
右側に見える観覧車は、「ロンドン・アイ」と呼ばれる人気スポット。
この後行くつもりなのでちょっと待っててね。

今回の記事で最後に紹介するのはこちらの目印。

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公園の一画で見つけたものですが、「ダイアナ王妃メモリアルウォーク」って書いてありますよね。
通称「ダイアナ・プラーク」と呼ばれる銘板(エンブレム)で、ダイアナ妃の散歩コースや彼女が訪れたゆかりの地等に設置されているそうです。
ロンドン市内全90箇所にこのダイアナ・プラークが埋め込まれているということで、時間と余裕があれば90箇所を巡ってみるのも面白いかも。

さて、セント・ジェームズ・パークを抜け、次に僕らが目指す場所とは。。。
そう、次回、いよいよあれが出てきますよ。
お楽しみに。

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2014年10月24日 (金)

ロンドンを「さるく」③ ~ ザ・マル

(その②のつづき)

腹ごしらえを済ませ、エネルギー満タンになったところで、再びさるき始めます。
ピカデリーサーカスから南へ下って行くと、何やらモニュメントらしきものが見えてきました。

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そして、通りの中央分離帯が徐々に広がり、やがて立派な彫刻が並ぶ広場となりました。

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ここはウォータールー・プレイスという一画で、調べて見るとこれらの彫刻は「クリミア戦争記念碑」と呼ばれるものでした。
クリミア半島と言えば、今現在とてもホットな場所。
ロシアとウクライナによる紛争の真っただ中にある地域ですよね。

黒海の北に位置するこの半島は、昔から戦争の部隊になったり、紛争の火種になったりと大変な所だったんですね。

ちなみに、左側の銅像はある女性の像なんですが、クリミア戦争に関係のある有名な女性と言えば誰だか分かりますか?
正解は、「ナイチンゲール」
戦場の看護婦として活躍し、看護婦のことを「白衣の天使」と呼ぶようになったルーツの人であることは有名な話です。

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先程遠くに見えた柱の上には銅像が立っていました。
僕のガイドブックには載っていませんでしたが、「ヨーク公記念碑」というらしいです。

ここから下りの階段を下りていくと、「THE MALL(ザ・マル)」と呼ばれる大きな直線道路に出てきます。
日本では「Mall」は「モール」と発音することが多いですよね。
でもってモールというと、「イオンモール」に代表される通り、ショッピング街をイメージします。
でも実はその発想は米国的発想であり、英国で「MALL」というと、

「木陰のある遊歩道」

という意味合いになるそうです。(Weblioサイトより)

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さて、この「ザ・マル」ですが、この道路はセントジェームズパークの北側に位置しており、トラガルファー広場にあるアドミラルティ・アーチから、

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バッキンガム宮殿を結ぶ約1kmの直線道路です。

もともとは1660年に馬車専用の道として造られたものですが、19世紀後半から20世紀前半にかけ、儀式用の道路として再整備されました。
現在でも王室行事や国家行事等に使われています。
記憶に新しいところでは2011年のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式パレードでしょうか。
僕もテレビで見ましたけど、あれ、たぶん生中継じゃ無かったかなぁ。

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道の両側に立っている柱ですが、よくみると街頭ではなく旗ポールのようです。
柱のてっぺんには王冠のようなものが乗っかっていて、この道路自体が何となく高貴な雰囲気に感じられてきました。

ここから北東方向へ進んでアドミラルティ・アーチへ行こうか、それとも南西方向に進んで
バッキンガム宮殿へ進むか。
ここは迷わずバッキンガム宮殿でしょ、ネッ。

ということで、次回はバッキンガム宮殿へ接近遭遇です。
お楽しみに。

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2014年10月16日 (木)

ロンドンでの食事 ~ ロンドンでもラーメン!?

イギリスの食文化ついて、よく耳にする言葉があります。

「イギリスってあまり美味しいものはないんじゃない?」

確かに、イギリス料理って聞かないし、イギリスで思いつく料理っていうと「フィッシュ・アンド・チップス」くらいですよね。

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でも、逆に言うとイギリスはかつて大航海時代においては世界を席巻した大帝国。
植民地も多数所有してたりしていたことから、世界中の食文化が集まってきた国だとも言えます。

あくまで私見ですが、イギリス料理って無い訳じゃないんだけど、それ以上に美味しい世界の料理が入ってきたため、トラディショナルな料理が霞んでしまったんじゃないかって思うんです。

という訳で、ロンドンでの食事第1弾は日本の食文化、ラーメンです。
(ちょっと強引な展開っぽい感じもしますが。。。)

前回の「さるく」シリーズはピカデリーサーカスにたどり着いたところまででした。
実は、ロンドンで有名なラーメン店がこの近くに2軒あるんです。
その2軒とは、「一点張」「昇龍」
一点張は醤油系、昇龍はとんこつ系。

今回僕が行ってきたのはとんこつ系の昇龍。

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お昼時とあってか、店の前には行列ができていました。
僕らの前に並んでいたのは同じ日本人かと思いきや、言葉の感じから中国人っぽい。
中国の観光客ならすぐ近くのチャイナタウンに行けばいいのに。
でも、それだけ日本のラーメンがグローバル・スタンダードな食べ物になったってことなんでしょうね。

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店内は結構広い。
中央にカウンターがあるんだけど、バーカウンターみたいになってました。
普通ラーメン屋のカウンターというと一人席みたいな造りのカウンターなんでしょうが、そこはロンドン、ちょっとカフェを意識したようなオシャレな造り。

で、カウンターの上に太鼓が置いてあるんですが、お客が来店すると店員が、

「ドンドンッ!」

って、太鼓を鳴らしてお出迎えっていう粋な演出をしてくれるんです。

客層も様々、地元の人、特にこの辺りに勤務するビジネスマンがかなり多いなって雰囲気です。

テーブルに案内されメニューを見ます。
基本的にはとんこつラーメン専門店なんですが、いくつかのバリエーションがあります。

店の名前が入っている「Shoryu Ganso Tonkotsu」が定番商品。
そこからのバリエーションとして、「Kotteri Hakata Tonkotsu」「Piri Piri Tonkotsu」「Yuzu Tonkotsu」と広がって行きます。
他につけ麺やカレーラーメンもあるようです。

で、僕らが最初にオーダーしたのは、

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いや、あの。。。
ここまで結構歩いたし、すっかり喉が渇いてしまってたし。。。
すんません、昼間っから行っちゃいました。。。

ここで、枝豆の左側にある調味料に注目。
これって、あの、懐かしい「卓上ゴマすり器」じゃないですか。
昔実家にありましたよ、これ。
あの赤い円板を回すと、擂りたてのゴマが出てくるんですよね。
まさかロンドンでこいつにお目にかかれるとは。。。
ホント懐かしい。。。

ビールと来ればやはりツマミも必要でしょってことで、

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鉄鍋餃子にキムチ乗せ豆腐。。。
ラーメンレポートのはずが居酒屋レポートみたいで失礼。。。

えっと、ラーメンの話に戻します。
まず、連れの者が注文した「Ganso Tonkotsu」です。

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いやぁ、本格的なラーメンですよ。
トッピングにはチャーシュー、ネギ、海苔にキクラゲ。
そして半熟卵もほぼ完璧です。
味の方もしっかりしたとんこつだったようです。

そして僕が注文したのはこちら。

 

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「Hakata Tan Tan Tonkotsu」

「Tan Tan」の文字を見逃さなかった僕。
ちゃんと豚ひき肉を辛味噌で炒めてあって本格的。
アクセントの紅しょうがもグッジョブ!

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麺は博多とんこつにしては若干太めなような気もしますが、ちゃんとしたストレート麺なので許容範囲です。
とんこつスープもしっかり味が出ていて美味しかったです。
個人的には坦々麺はもう少し辛くてもよかったかなと。
ただしラー油もちゃんと卓上に並んでいるので調節できます。

さすが世界の食が集まるロンドンだけあって、ラーメンも本格的でした。

昇龍はピカデリーサーカスの周りに4軒ほどあるようです。
ロンドンでラーメンを食べたくなったらググってみてはいかが?

昇龍(Shoryu)オリジナルHP : http://www.shoryuramen.com/

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2014年10月12日 (日)

ロンドンを「さるく」② ~ ピカデリー広場へ

(その①のつづき)
(最近ペースが落ちてる分、ボリュームたっぷりでお届けします(^_^;)

大英博物館を出た頃、雨はもうすっかり上がっていました。
ただ今の時間は11時過ぎ、お昼まであと1時間、歩いてお腹を空かしましょう。

取り敢えずはピカデリーサーカス(広場)を目指します。

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博物館を出た所にはカフェやお土産屋などが並ぶ一角があります。
博物館の正面から南に伸びるこの通りは「Museum Street」と名が付いていました。
普通のお土産屋だけでなく、ちょっとアートなお土産も売っています。
特に気になったのがこちら。

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ミニチュアギターとドラム。
実際に有名ミュージシャンが持っていたものを忠実に再現したものなんです。
「レッド・ツェッペリン」とか「ジミー・エンドリックス」とか「エリック・クランプトン」とか、それぞれのギターには誰が所有していたものか名前が貼ってありました。

もうひとつ気になったのがこちら。

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ハリーポッターの杖ですよ、これ。
それぞれのキャラクターのものがあるようですが、どうやら肝心のハリーの杖は売り切れのようです。
今回子供たちからのお土産リクエストにハリーポッターグッズがあったのですが、別のところで調達しようと思っていたのでここではパスしておきます。

ミュージアム・ストリートを抜け、しばらく歩くとこんなビルを発見。

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とってもカラフルな配色をしたビルです。
こんな色使い、おそらく日本で見ることはないと思います。

ここから南西方向へ伸びる、「Shaftesbury Avenue(シャフツベリー・アベニュー)」という通りを進んでいきます。
この辺りからいわゆる「ソーホー」と呼ばれる地区になります。
ロンドンの食と文化の中心であり、歩いていてもだんだんと賑やかな街並みに代わって行くのが楽しめます。

特に通りを歩いていて目立つのが劇場。

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パレスシアターに、

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クイーンズシアター

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ライリックシアターではマイケルジャクソンのヒット曲の数々をダンスパフォーマンスで演じる、「スリラー」というミュージカルショーが上演されているようでした。

また、通りの反対側に広がる一帯は、チャイナタウンです。

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ヨーロッパの中では、ロンドンのチャイナ・タウンが最も大きいんだとか。

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ここで昼食にしても良かったんですが、今回は素通り。
今度来た時にはこの辺りで食事をしたいと思います。

さて、シャフツベリー通りの終点にあるのがピカデリーサーカスです。

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広場の中心には噴水があり、噴水の周りにたくさんの人が座っていました。
ここは待ち合わせのスポットとしても有名で、常にこのような光景が見られるんだそうです。

そして、広場の一画ではこんなパフォーマンスに遭遇しました。

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これって、もしかしてハリーポッターに出てくるヴォルデモート?それともデスイーター?
いずれにしてもよく見ると、この人、宙に浮いているんです。
一瞬ビックリしますよ、これ。
杖とじゅうたん、そして左腕に秘密があると想像はつきますが。。。

この辺りでちょうどお昼となりました。
でもって何を食べたかは、次回にて。

(その③へつづく)

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2014年9月29日 (月)

ロンドンを「さるく」① ~ スタートは大英博物館から

つい先日「パリをさるく」シリーズを終えたばかりですが、引き続きロンドン編をお届けしたいと思います。
今回も出張で行って来たんですが、今年に入って海外出張が俄然増えてきました。
シンガポール、パリに続いて3度目の海外です。
今はもう9月の終わりですが、行って来たのは7月中旬。
日本と比べるとロンドンはそれほど暑くなく、過ごしやすく感じました。

それもそのはず、だってロンドンの緯度って北緯51度
日本の最北端といわれる北海道宗谷岬でさえ北緯45度
それよりもさらに北に位置するんだから当然といえば当然ですよね。

ちなみに、前回訪れたパリだって北緯48度あるんです。
夏の日が長い理由もこの辺りにあるのかもしれませんね。

さて、今回のロンドン「さるく」シリーズのスタート地点はこちら。

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大英博物館

いわずと知れたイギリスを代表する博物館です。
ここに収蔵されている美術品は700万とも800万ともいわれています。
でもって実際に常設展示されているのは15万点なんだとか。
でもって入場料は何と無料!
さすがは大英帝国、何て太っ腹なんでしょう。

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神殿チックな正面玄関をくぐると、中はこのようなモダンな屋根に覆われた広場になっています。

「グレート・コート」と呼ばれる中庭です。
実は昔はこのような屋根はなかったんだそうです。
2000年の大改修の際に造られたもので、これにより各店事情への行き来がとても楽になったのだとか。
ノーマン・フォスターという、その筋の業界ではとても有名な建築家によるものらしいです。

この日も小雨が降っていたんですが、この屋根がなかったら確かに大変だったかもしれませんね。

15万点の作品を1日で見るのはとても無理。
でもここだけにそんなに時間をかけられない、って無謀なことを考える方のために、絶対外してはならない2ヶ所を紹介します。

まずはなんといってもこれ。

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「ロゼッタストーン」です。

わざわざ解説するまでもないとは思いますが、

「聞いたことあるフレーズだけど、実際何だっけ?」

って疑問を抱いた方のために、簡単に解説しておきます。
1799年、フランスのナポレオン軍エジプト遠征を行った際、ロゼッタという街で発見した石碑がロゼッタストーンです。

この石碑のどこが貴重なのかというと、この石碑にはほぼ同一の文章が3つの言葉で書かれていることなんです。
その3つの言葉とは、古代エジプト語の神聖文字(ヒエログラフ)と民衆文字(デモティック)、そしてギリシア文字です。
この石碑の発見により古代エジプト文字の解読が一気に進んだといわれており、そのようなことからとても価値のある発見だったといえるのです。

ではなぜこの石碑がフランスではなくロンドンの大英博物館にあるのか、なぜ3つの文字が書かれているのか、等々いろいろ気になるところではありますがここでは省略。
Wikiにもかなり詳しく書かれていますが、僕が見てて参考になったサイトがありますので、こちらを参照していただければと思います。

ロゼッタストーン/日本語訳とその解説 ~ 無限∞空間」
(上記クリックでサイトにジャンプします)

さて、もうひとつの外してはならない場所は、こちらの空間。

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四方の壁一面に白い彫刻が並んでいる場所です。
これらの彫刻、何だかわかりますか?
さらに正面奥の彫刻に近寄ってみたいと思います。

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この形、端から中央ほうへだんだんと高くなっています。
どうでしょうか、こういう形の彫刻が納まる場所ってどこでしょう。

正解はこちら。

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この建物の屋根下の三角の部分です。
そう、この建物は古代ギリシャのパルテノン神殿なんです。

この一角にはパルテノン神殿にあった大理石彫刻が数多く展示してあるスペースなんです。
これらの彫刻は19世紀の初め、オスマン帝国イギリス大使として派遣されたトマス・ブルースという人物によってイギリスへ持ち込まれたとされています。
(当時ギリシャはオスマン帝国の支配下にあった)

実は、ロゼッタストーンもパルテノン神殿の彫刻群も、ある共通の問題を抱えています。
ロゼッタストーンはエジプトから、彫刻群はギリシャからそれぞれ返還せよという勧告を受けているんです。

大英博物館に展示されている美術品の多くは、大英帝国時代に各地から略奪したものだとも言われていて、一部では「泥棒博物館」などと揶揄されているんだとか。
そういう歴史的事情もあり、このような返還問題が現在もくすぶっているんだそうです。
一方で、このように博物館でしっかり管理されているために歴史的価値が保存されているという声もあり、それはそれで正当な意見なのかもしれません。

最後に僕が興味を持った展示をひとつ。

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この椅子、全て本物の「銃」でできているんです。
展示物の説明によると、「Throne of Weapons(武器の玉座)」というタイトルが付けられており、アフリカ、モザンビークのアーティストによって作られたものだそうです。

モザンビークは1975年にポルトガルから独立しましたが、その後も政権政党と反政府組織の間で17年間という長期にわたって激しい内戦が続きました。
1992年にようやく和平協定が成立し内戦は終結しましたが、国内には大量の武器が残されたままでした。
これらの武器を再び戦争で使われないようにするため、「銃を鍬(すき)に(TAE:Transforming Arms into Plowshares)」というスローガンのもと、農具や自転車などと交換に武器を回収する運動が行われました。
そしてそれらの回収された武器はこのような芸術品へと生まれ変わったのです。

戦争の道具を平和の象徴に変えるというプロジェクト、とっても素晴らしいと思いました。

余談ですが、日本の陸上自衛隊も1993年から2年弱の間、2番目のPKO派遣先として活動したんですよね。
ちなみに、最初のPKO派遣先はどこかというと。。。カンボジアです。

大英博物館はこの他にも古代エジプトのミイラ、アッシリア朝時代の人頭有翼牡牛像をはじめ、日本からは鎧や埴輪なんかも展示してあり見所満載です。
ですが、今回もテーマは「さるく」
約1時間半で大英博物館を後にし、ロンドンの名所をさるき始めます。

でもってこの続きは次回にて。
「さるく」シリーズ、ロンドン編の始まり始まり~ぃ。

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2014年9月15日 (月)

パリの街を「さるく」⑥ ~ モンマルトルの丘

その⑤のつづき)

パリを「さるく」の最終回は、モンマルトルです。

凱旋門からシャンゼリゼ通りを抜け、「Concorde(コンコルド)」で地下鉄に乗車、「Abbesses(アベス)」で降りるとそこはもうモンマルトルの丘の中腹。

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ここから、モンマルトルの一番高い地点へと向かうのですが、ここから結構急な階段が続くんです。
道も狭くて入り組んでいるため一見迷いがちなんですが、観光客の行列をついていけばまず迷うことはありません。

以前の記事でも書きましたが、この日は6月の夏至の日。
パリでは夏至の日は「音楽の日」
市内の至る所で音楽演奏を楽しむことができます。

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とりわけ、モンマルトルは芸術の街ということもあり、あちらこちらで音楽演奏が披露されていました。

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なかには行商人なのかミュージシャンなのかよくわからなかったり、

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これ音楽じゃなく大道芸じゃん!!
なんてのもあったりしましたが、まっ楽しいからイイか。

さらに坂道を進むと、「テルトル広場」という場所にやってきました。

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ここはモンマルトルでも特に有名なスポットで、たくさんの絵描きさんが集まっている場所です。
話には聞いてたけど、こんなにたくさんの絵描きさんがいるとは思っていませんでした。

時間に余裕があるんだったら自分の似顔絵を描いてもらうのもいい記念になるんじゃないかな、きっと。

さて、テルトル広場を抜け、土産物屋が並ぶ道を進んで行くと、その先にモンマルトルのシンボルが見えてきました。
モンマルトルの丘にそびえる巨大な建造物、

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「サクレ・クール大聖堂」です。

カトリック寺院なんですが建造されたのは意外に新しく、完成したのは1914年
実はエッフェル塔よりも25年も後のことでした。

実はこの大聖堂の建設に関しては、着工(1877年)から完成(1914年)まで何と37年もかかっているんですが、その理由はこの地の地盤が予想以上に弱かったためと言われています。
さらに、建設決定(1975年)から最初の礼拝(1919年)までだと45年もかかっているんですが、その当時のフランスの歴史を振り返ると、18世紀から19世紀初頭までのフランスが如何に激動の歴史を歩んできたかが理解できます。

歴史の詳細に触れ出すと長くなってしまうのでここでは触れませんが、普仏戦争(1970年-71年)プロイセン(ドイツ)に敗れた後、紆余曲折を経て第三共和政が発足した年(1975年)に、それまでのカトリック教徒の心を癒す目的でこの大聖堂の建設がスタートしました。

ところが、最初の礼拝が行われたのは1919年。
1919年というと第一次世界大戦が終結した年。

つまり、普仏戦争に続き第一世界大戦においてもドイツに散々苦しめられたにもかかわらず、最終的には普仏戦争のリベンジを果たしたことになったのです。

そういう訳で、サクラ・クール大聖堂は普仏戦争以来のドイツに対する復讐の象徴として、カトリック教徒だけでなくフランス国民に慕われる寺院となったのです。

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ところでこの建物、間近で見るとめちゃくちゃでかい。
上の写真でいうと、下の方で蟻のように群がっているのが人間。
一番高いドームの高さは83mなんだとか。
いやぁ、目の前にそびえる姿は圧倒的な威圧感を感じます。

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正面入り口に来ると、扉の回りや天井にたくさんの彫刻が施されています。
これらの彫刻はキリストの生涯を描いたものなんだそうです。
ただし、じっくり見ようと思っても多分無理だと思います。
だって、中へ入る行列の人だかりのせいで、この場に立ち止るのはおそらく不可能だからです。

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モンマルトルの丘から見るパリの景色も最高です。
実はサクラ・クール大聖堂は入場無料なんですが、それとは別に有料でてっぺんのドームまで登ることができるんです。
そこから見る景色はまた全然違うんだろうなぁ。

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この時は有料で登れるって知らなかった。。。
っていうか、持ってたガイドブックにはちゃんと書いてあったんだけど、見落としてたっていうのが正解なんだけどね。。。

ということで、今回の「パリを『さるく』シリーズ」はこれでおしまい。
いつの間にか3ヶ月も前のことになってしまいましたが、ご勘弁を。

さて、この次の「さるく」シリーズはどこになるのでしょう。
近日公開予定ですので、そちらもお楽しみに。

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2014年8月25日 (月)

パリでの食事③ ~ 日本風中華レストランとは?

パリでの食事 第3弾は、パリの中心で食べられる日本風中華料理のお店です。
日本風中華料理って何?って思う方もいると思います。

外国の食事って、日本人の口に合うとか合わないとかよく言いますよね。
あと、海外へよく行く人の話を聞くと、食事に関しては中華料理を選んでおけば大体ハズレはないよ、って言われます。

とはいえ、日本で食べる庶民的な中華屋さんで食べる料理の味って、本格中華とはちょっと違ってたりしませんか?

そんな一般庶民の中華料理をパリの街で食べられると評判のお店に行ってきました。

場所はオペラ座の近くにありました。

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実はオペラ座界隈にはたくさんの日本料理店があるんです。
中でもオペラ大通りの東側に位置する「サン・タンヌ通り」は通称「日本料理店街」とも呼ばれ、本格和食からラーメンまでいろんな日本食の店が軒を連ねる一画なんです。

今回行ったお店はその通りではなく、どちらかというとルーブルの近く、サン・ロック教会の裏手の方になります。
そのお店の名前は、

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「えびす」

あくまでも平仮名で「えびす」です。
決して「恵比寿」ではありません。

庶民的な味を楽しめる中華料理店とはいえ、パリではちゃんとしたレストランでした。
早めの時間だったせいか、最初お客さんは半分くらいでしたが帰る頃には満席。
予約しないと入れないこともあるくらい人気なんだとか。

お店に入り予約の旨を伝えると日本人の女性スタッフがテーブルまで案内してくれました。
店員さんとのコミュニケーションも日本語、当然メニューも日本語、この時点で安心感が溢れてきます。
やっぱ落ち着くわぁ~。

しかも嬉しいことに、日本のビールがちゃんとある。

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で、今回オーダーしたのは、キリン「一番搾り」
ちゃんとフランスにもあるんですね。

今回製造元を確認するのを忘れてしまったんですが、「KIRIN ICHIBAN」というブランドでヨーロッパ展開しているようで、工場はロシア、イギリス、ドイツにあるみたいです。
パリだと、輸送コスト的に言って一番近いのはドイツなんじゃないでしょうか。

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お通しとして出てきたのは豆腐、いや胡麻豆腐に近い感じ。
ちょっとピリ辛のソースがかかっていて美味しかったです。

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お店の店員さんに、お薦めは何?って聞いて出てきたのがこちら。
オマール海老の炒め物です。
オマール海老は大西洋で撮れたものを直送してもらってるそうです。
ただ、結構な値段がするので今回は一皿のみ、ちなみに僕らの人数は10名。
全員分はないので、ジャンケンで。。。
残念ながら僕の口には入らず。。。

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棒々鶏餃子、まん中はトマトとザーサイの何とか(ちょっと思い出せない。。。)
評判通り、日本で食べる味と全く同じです。
この辺りになると中華居酒屋チックな感もありますが、味の方も間違いありません。
食べてて安心感があります。

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そして、日本的中華の定番、麻婆豆腐。
期待通りの味です。
山椒もちゃんと効いてるし、ピリ辛ながらしっかりした味がある、まさに日本で食べる麻婆豆腐です。

いやぁ、最初から最後まで僕ら日本人を裏切らないところが素晴らしいと思います。

そうそう、焼酎もありました。
しかもボトルで頼めます。
ちなみに黒霧島のボトル(720ml)で約50ユーロしますが。。。

今回行った10名全員が納得の味でした。
何度も言いますが、僕ら日本人の舌を裏切らない料理を味わえる、「えびす」
パリへ行って日本の味が恋しくなったら是非行ってもらいたい。

ただ、決して安くは無いのでそれなりの覚悟は必要です。
飲んで食べて、一人50ユーロ位かな。
お酒を控えればもっと安くあがると思います、多分ね。。。

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2014年8月16日 (土)

パリの街を「さるく」④ ~ いざ凱旋門へ

(その③のつづき)

エネルギー補給も終え、次に僕らが向かった先はシャルル・ドゴール広場
この広場の中央に建つのは、エッフェル塔と並ぶパリを代表するシンボル、そう、

「凱旋門」

です。

前回の記事で書いたとおり、クレベール大通りを北上して向かっています。
なので、通りの先に見えてきた凱旋門の姿は、

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このように、よく写真とかで見る形とは違って横からの眺めとなります。
この角度からの絵って、なかなか見ませんよね。
工事中の足場がちょっと邪魔ですが、おもしろい絵だと思います。

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正面の方へと移動していきます。
凱旋門って、想像していた以上に大きいなぁっていう印象です。
ちなみに高さは約50メートル、幅は45メートルなので、15階建ての中層マンション並みの大きさと言うことになります。

門の大きさが中層マンションと同じって考えると、メチャクチャでかい門なんだって改めて実感できません?

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こちらが正面からの凱旋門です。
この角度で見ると、よく見る凱旋門だなって感じます。
正面からだと結構迫力ありますよ。

この写真、実はちょっと車道にはみ出してカメラを構えているのですが、右車線は後ろから車が来るので本当は危ないのかも。。。
良い子はマネしないでね(笑)。

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横断歩道を渡ったところでこのような地下へ通じる入口を発見。
フランス語なので何て書いてあるのかは分かりませんが、どうやら広場の中央、つまり凱旋門の真下に通じる道のようです。
たくさんの観光客が進んでいるので、ついて行くことに。

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思ったより長い通路が続きます。
シャルル・ドゴール広場の下を通っているためだと思いますが、本当に凱旋門の真下まで行けるのでしょうか?

しばらくすると、通路の左側に行列ができていました。
どうやらチケット売り場に並ぶ列のようです。
ここでチケットを買わないとこの先進めないのでしょうか?

チケットの値段は9.5ユーロ
1300円くらいでしょうか。
ちょっと高い気もしますが、せっかくここまできたんだし、買わない選択肢はありません。
カード払いで購入し、先へと進みます。

そして、地上へと続く階段を出た所に飛び込んできたのは、

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おお~っ、何ということでしょう。
(ビフォーアフターのBGMを想像してください)
いきなり現れた大迫力の凱旋門。
ひとつひとつ異なる彫刻の素晴らしさ。

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門の真下から見上げると、このような天井になっています。
そして、壁にはびっしりと書かれた文字。
ガイドブックによれば、これはフランス革命からナポレオン一世時代にかけて戦われた128の会戦と、それに参戦した558名の将軍の名前が刻まれているのだそうです。

こんなのがいわゆる交差点のど真ん中に建っているんだって思うと、日本じゃ考えられない光景だし、パリのシンボルって言われるのも納得行きます。

さて、地上に目を戻すと、何やら建物の中へ入れる入口を発見。
えっ、凱旋門って中に入れるの?
しかも、屋上まで登れるの?

いやぁ、知らなかった。
さっき買ったチケットは凱旋門の中へ入るためのチケットだったんですね。
これはとても楽しみ。
先程はエッフェル塔に登ることができなかったので、リベンジのチャンス!

という訳で、次回は凱旋門の内部へと突入します。
お楽しみに。

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2014年8月 9日 (土)

パリでの食事② ~ モンマルトルの一押しレストラン

さて、パリでの食事、第2弾はモンマルトルにある小粋なカフェレストランです。
地下鉄の駅でいうと「Pigalle(ピガール)」、2号線と12号線が通る駅です。
そこからだと5,6分のところのお店です。

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クリシー通りからマルティル通りへ入ると結構勾配のある坂道になります。
モンマルトルと言えば、丘の上にそびえるサクレ・クール大聖堂が有名ですが、ここからはビルに遮られてその姿を見ることはできません。

実は僕、坂道って結構好きなんですよね。
なぜって、それは多分僕の出身地である長崎が坂の街だから。
今住んでる埼玉県三郷市って、坂道が全くないんです。
江戸川と中川に挟まれた、ホント平坦な土地なんです。
なので、こういう坂道に出会うとなんだかホッとするんですよね。

それは置いといて、目的のお店はこの坂道を登った右側にあります。

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(この写真のみGoogleストリートビューより拝借させていただきました<m(_ _)m>)

「MIROIR(ミロワール)」

このお店を選んだ理由ですが、フランスに駐在する女性社員にモンマルトル界隈でのお薦めを聞いたところ、このお店が絶対お薦めだと紹介してくれて、しかも予約まで入れてくれたんです。

なので、今回行ったメンバー8人は全員が初めて。
お店を探すのに多少苦労はしましたが、Googlemapを頼りに何とかたどり着けました。

店内はそれ程広くはありません。
でも、入口の赤色とは対照的にシックで落ち着いた雰囲気です。

店内に入ると、明るくて気さくな美人のお姉さんが迎えてくれました。

メニューは黒板に書かれた日替わりのコースメニューから選びます。
メニューは当然フランス語なんですが、先程のお姉さんがとても綺麗な英語で説明してくれるので英語ができれば大丈夫。
英語ができない僕でも、なんとか注文はできます。

コース料理はスターター、メイン、デザートという構成。
それぞれ、4、5種類のメニューがあり、その中から自分が食べたいものを選択するというシステム。
なお、デザート無しを選択すると当然その分値段も安くなります。

今回僕が注文したのは、テリーヌ(素材は忘れました。。。)とイベリコ豚のステーキ
ビールで乾杯し、みんなで談笑しているうちにやがて最初の料理が登場。

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右下が僕が注文したテリーヌ。
想像とは違って、分厚くて大判サイズのテリーヌが2枚。
もっと小ぶりなのが数枚出てくるのかと思ってた。

ちなみに左奥に見えているのは、友人が注文したフォアグラです。
こんな大きいフォアグラを見るのは初めて。
こちらは当然追加料金がかかります。

フォアグラも気になるところですが、僕のテリーヌの話に戻します。

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アップにするとこんな感じです。
厚さもあるし、これってメインじゃないの?ってくらいボリュームたっぷり。
これってもしかしたらメニューに「Duck」って書いてあったんじゃないかなぁ。
えっ、アヒルなの?って驚いた記憶がかすんでるんだけど。

味はというと、それほど重くはないし、思ったよりさっぱりしていてとても美味しい。
これだけの量があるし、重いと後半飽きてくるけど、全然OK。
僕は2枚目でブラックペッパーを振りかけて頂きました。

あと、ひと口分だけ隣のフォアグラと交換させてもらいました。
フォアグラ、うめぇ~。

ビールの後は、当然ワインですよね。
ワインリストをもらって選んでいたんですが、その中に1.5リットルのボトルを発見。
フルボトルの倍ってことですよ。
珍しいし、人数も多いんで行けるでしょってことでそちらを注文。

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出てきたのがこちら。
「ドメーヌ・サン・ニコラ」という銘柄で、フランスはロワール地方のワイン。
ロワールの中でもミュスカデといってほぼ大西洋沿岸部になります。

ちなみに、このラベルは2012年限定のラベルなんだとか。
口当たりも良く、お肉との相性もなかなか良かったですよ。

あと、ワインの横に写っているパンも自家製でとても美味しかったです。
バターをつけてもよし、お皿に残ったソースをつけてもよし、ということで結構みんなお替りして食べました。

そして、メイン料理がやってきました。

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「イベリコ豚」、これまたビッグサイズ!
一応比較のためにタバコを置いてみました。
ちなみにこのタバコ、ロングサイズです。
一見脂身が多そうに見えますが、脂身の部分も全然くどくなくて美味しいんです。
多分赤ワインベースのソースだったと思うんですが、このソースがまた美味しい。
当然、余ったソースはパンにつけて頂きましたよ。

ちなみに、お皿の上の方に骨が乗っかってますが、これ隣の人からもらったスペアリブの残骸なので気にしないでください。。。

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デザートは注文しなかったので、僕はここまで。
ほら、ワインはちゃんと飲み干しましたよ。

でも、右手にワイングラスを持ってなかったら、日本酒の一升瓶を空けた、ただの酔っ払い親父に見えたかも知れませんね(笑)。

以上、モンマルトルの人気一押しレストラン、「ミロワール」でした。

最後に一言、多分予約しないと入れないと思いますよ。

「Miroir(ミロワール)」のサイトはこちら。

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2014年8月 3日 (日)

パリの街を「さるく」③ ~ 気を取り直して

その②のつづき)

前回はパリのシンボル、エッフェル塔まででした。
できれば上まで登りたかったのですが、余りの人の多さに登るのを泣く泣く断念、気を取り直してそのままセーヌ川を渡って行きます。

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今渡っている橋は、エッフェル塔のすぐ後ろに架かる「イエナ橋」。
この橋の袂の場所にはセーヌ川クルーズの船着場がありました。
川の水はお世辞にもきれいとは言いにくいですが、パリの夜景を見ながらのディナークルーズも一度は体験してみたいですよね。

ところで、セーヌ川はパリの街の中心を流れる川なんですが、この川を地図で見るととても面白い形をしています。
パリの中心から下流、つまり西側は大きく蛇行していて、ダブルS字のような形をしています。
そしてすぐ上流は2つの川の合流地点になっていて、セーヌ川ともう片方はマルヌ川と言います。

セーヌ川の全長は780km、日本で一番長い信濃川が367kmなので2倍以上の長さにもなるんです。
さらに支流のマルヌ川でさえ525kmあるんですよ。
さすがヨーロッパ大陸というだけのことはありますよね。

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橋の歩道のいたるところで、このようなパフォーマンスをやっていました。
3つのカップのどこにボールが入っているかを当てるゲームで、よくテレビとかでマジシャンがやってるようなやつ。
観客は賭け金を払って予想、当たればおそらく倍返しになって戻ってくるという仕組みなんじゃないかな。
おそらく当ててる人はサクラだろうし、あとそれを見ている野次馬たちから財布を抜き取るのが本当の目的だという噂もあるみたいだし、いずれにしてもこんなのに関わるのは絶対やめた方がいいと思います。

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さて、橋の西側に見えてきたのは何やら立派な建物。
「シャイヨー宮」という宮殿で、上から見ると鳥が翼を広げたような形をしています。
宮殿と言っても、1937年に第6回パリ万博のために建てられたもので、この建物の中には3つの博物館と国立劇場が入っているそうです。

とにかく宮殿へと進んでいきましょう。

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この日は中央広場でイベントが行われていました。
実はパリでは、6月の夏至の日は「音楽の日」
この日も街のあちらこちらでライブ演奏が行われていました。
この会場でもバスケットの試合ではなく、どうも音楽ライブが行われているようでした。

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シャイヨー級の中央テラスへと進んでいきます。
ここはちょっとした高台になっていて、ここからはこのような景色が望めます。

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下から見上げるよ言うよりは、真正面から見るって感じでエッフェル塔を眺めることができます。
しかし、ほんと残念だったなぁ、あそこの展望台にやっぱり登りたかったなぁ。。。

そんな未練はここまで、気を取り直して次の目的地に向かいます。
シャイヨー級の裏側、トロカデロ広場からクレベール大通りを北へと進んでいきます。

この時点でお昼を若干過ぎたところ。
で、この通りで適当なお店を見つけて昼食を取ろうということになり、近くのカフェを物色し始めます。

僕らが設定したランチの条件は、なるべく安いこと。
できたら一人10ユーロ未満、そしてもちろんビールが飲めること。
ところがそんな条件のカフェなんてどこにもない。

やっぱ条件設定に無理があるのかなぁって諦めかけてたところにこんなお店を発見。

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「SPEED RABBIT PIZZA」って書いてある。
いわゆる宅配ピザ屋さんのようなんだけど、お店を覗いてみると店内でも販売しているみたい。
お店のオジサンに訊ねて見ると、何と買った商品は2階で食べることができるんだって。
しかも缶ビールが1本2.5ユーロで売ってる。
もちろん、ここに即決です。

2階に上がってみると、綺麗ではありませんが20名くらいが入れるレトロな空間。
他に客はいないので僕ら貸し切り状態です。
これはこれでラッキーかも。

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とにかく僕は野菜が食べたかったので、何やらアメリカの地名が付いたサラダを注文。
たしか、「ボストンサラダ」じゃなかったかなぁ。

で、出てきたのはこれ。
めちゃくちゃデカイ。
でも、レタス、トマト、ポテト、ベーコンにフレンチドレッシングがたっぷりかかってて、味はOKです。
フランスって、ホテルの朝食でさえ生野菜を頂くことができなかったので、ここに来てのサラダは意外ながらも幸せでした。
でも、何せボリューム満点なので、何人かでシェアして食べました。

ビールとサラダで10ユーロは超えましたが、ピザも含め結局みんなでシェアして食べたので一人あたりの金額は8ユーロくらい。
ただし、缶ビールをお替りしたので結局10ユーロ超えちゃったんだけどね。。。

さて、次回はクレベール大通りの先にある、これまたパリを代表するシンボルへと向かいます。
お楽しみに。

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