高速軌道試験車「マヤ」
ちょっと前のことになりますが、
JR九州「鳥栖駅」のホームで電車待ちをしていた時のこと、
前方からちょっと変わった車両が入線してきました。
最初は寝台列車かな、なんて眺めていたんですが、
よく見るとDE-10型ディーゼル機関車に連結されたブルーの車両がたった1両のみなんです。
ちょっと不思議に思い、青い車両に近づいてみると、青い車体に白い文字で
「高速軌道試験車」
「マヤ34-2009」
と書いてあります。
僕は鉄道のことにはそれほど詳しくないのですが、とても気になったのでネットで調べてみました。
この試験車、鉄道ファンの間では「マヤ」とか「マヤ検」と呼ばれている軌道検測のための車両です。
つまりレールの歪みとかを測定するものです。
レールは使い続けると狂いが生じてきます。
狂いが生じるとまずは乗り心地が悪くなり、最悪の場合脱線事故にもつながるため、定期的な検査、保守作業を行う必要があります。
かつては保線員と呼ばれる職員による地道な作業によって行われていましたが、1959年に初登場したこの客車型高速軌道試験車により、軌道検測作業の大幅な効率化が図れたそうです。
通常列車が走る速度で走行しながら各種測定ができるというもので、「高速」と付いているのはおそらくそれまでの地道な作業に比べて格段に早くできるようになったことから付けられたのだと思います。
この「マヤ」、1959年から1981年まで全部で10両製造されたそうです。
今回撮影した「マヤ34-2009」はそのうちJR九州に配属されたもので、九州ではこの1両しかありません。
このように当時としては画期的な車両だったのですが、今では老朽化が進み、新型の検査車両が開発されてきたこともあって、現在では全国でもJR北海道、JR東日本そしてこのJR九州にそれぞれ1台ずつ、計3両しか残っていないそうです。
後継の検測車のうち最新のものでは、JR西日本が一昨年導入したキヤ141系気動車というものがあります。
マヤはもともと客車を改造して作られていたため、別途牽引機関車と連結して使用する必要があったのに対し、通称「ドクターWest」と呼ばれるこの車両はディーゼルエンジンを搭載しており、電化路線、非電化路線両方に対応できる能力を持っているそうです。
現存しているマヤたちも退役のときが近づいているのかも知れませんね。
ところでマヤの内部はどうなっているんでしょうね。
ざっと調べた限りでは、測定器類が納められた部屋の他に寝室があるそうです。
これは徹夜で作業する際の仮眠室として用意されたようです。
ブルトレのB寝台みたいな作りになっているんでしょうか。
それとも、ひょっとしてA寝台???
とにかく、窓にはカーテンのようなもので遮られていたため、中を覗くことはできませんでした。
ちょっと気になりますよね。
あと、ネットで調べてたら、鉄道模型のNゲージに「マヤ34」がしっかりラインナップされていました。
やはり鉄道オタク、いや鉄道ファンにはこういったモデルも必要なんでしょうね。
僕らが快適に鉄道の旅ができるのも、こういう裏方的な車両たちの活躍に支えられているんですね。
ありがとう、そしてお疲れ様、「マヤ」。
(勝手に全退役させるな!!)
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